Environment
速い呼吸法が精神状態を変化させる可能性、研究で明らかに
医学研究者によると、特定の速い呼吸法は精神状態に変化をもたらし、宇宙との深いつながりを感じさせる可能性があるという。
- Reading time
- 3 分で読めます
- 公開
- 2026/10/26 20:04

Environment
医学研究者によると、特定の速い呼吸法は精神状態に変化をもたらし、宇宙との深いつながりを感じさせる可能性があるという。

医学研究者によると、特定の速い呼吸法は精神状態に変化をもたらし、宇宙との深いつながりを感じさせる可能性があるという。
この発見は、専門家の注目を集めている最近の科学研究で明らかになった。**「過換気ブレスワーク(Hyperventilation Breathwork)」**と呼ばれるこの技法は、速く深い呼吸を繰り返すものである。この方法を実践した人々は、宇宙との深いつながり、意識の広がり、自分自身の内面における一体感などを経験したと報告している。
研究者らは、こうした精神状態を**「オーシャニック・ステート(Oceanic States)」**と名付けた。これらの状態は、LSDなどの幻覚作用を持つ物質による体験といくつかの共通点がある一方、視覚的な幻覚や鮮明なイメージを伴う体験は比較的少ないという。
研究の共著者であるハンナ・アドルフィ(Hannah Adolfi)は、こうした呼吸法について、合法で費用がかからず、薬物を必要としない方法だと説明した。また、この技法は、世界的にも関心が高まっている意識の変容状態を研究するうえで、有用な手段となる可能性があると指摘した。
さらに、こうした呼吸法の意義は、一時的に精神状態を変化させることだけにとどまらないと述べた。人間の意識がもたらす深い体験への理解を深めるとともに、将来的にメンタルヘルス治療の新たな方法を探ることにも役立つ可能性があるという。
専門家らは、これらの体験の背後にある生物学的な仕組みを解明することで、医学や心理学の分野における新たな研究につながり、患者に役立つ治療法の開発に貢献する可能性があるとしている。
今回の研究は、人体に自然に備わる生理的な働きを利用して、主観的な精神体験に影響を与える可能性にも注目を集めている。ただし、特にストレスやその他のメンタルヘルス上の問題を抱える人々への応用については、安全性、有効性、治療への適用可能性を確認するため、さらなる研究が必要である。
中央精神衛生研究所(Central Institute of Mental Health)に所属する研究の共著者、ハンナ・アドルフィによると、呼吸法は合法で低コスト、かつ薬物を必要としない方法であり、意識の変容状態を調べるための有用な手段となる可能性がある。同氏は、こうした体験の背後にある仕組みを理解することが、メンタルヘルス治療の新たな方法に関する研究の促進にもつながると述べた。