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カナダの看護師不足、10年前の5倍深刻に
カナダ連邦政府は、海外から熟練労働者や看護師を大量に受け入れる方針を掲げ、過去最高規模の移民受け入れプログラムを実施してきました。
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- 公開
- 2026/10/27 19:13

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カナダ連邦政府は、海外から熟練労働者や看護師を大量に受け入れる方針を掲げ、過去最高規模の移民受け入れプログラムを実施してきました。

カナダ連邦政府は、海外から熟練労働者や看護師を大量に受け入れる方針を掲げ、過去最高規模の移民受け入れプログラムを実施してきました。しかし、同国では看護師不足が歴史的に深刻な水準に達しており、その状況は10年前と比べて5倍も深刻になっています。
カナダ統計局(Statistics Canada)が発表した最新報告書「Canada’s Health Workforce」によると、准看護師に相当する実務看護師(LPN)の求人率は、2025年に12%に達しました。2016年にはわずか2.5%でした。2023年に記録した過去最高の19%からは低下したものの、依然として10年前の5倍に上っています。この数字は、患者数や医療サービスへの需要の増加に対し、看護師の供給が著しく不足していることを示しています。また、移民受け入れ政策も、この危機の解消には至っていません。
報告書によると、カナダは医療分野をはじめとする各産業の人手不足を補うため、2024年に48万3,000人を超える永住者を受け入れました。しかし、移民当局による別の報告書「Immigrant Nurses in Canada」は、深刻な実態を明らかにしています。2010年から2020年の間にカナダに移住した外国で教育・訓練を受けた看護師のうち、2021年までに看護職に就いていたのは63%にとどまりました。一方、25%は失業しているか、医療分野以外の低技能・低賃金の仕事に就かざるを得ない状況でした。
専門家によると、カナダ国内での職務経験、英語能力、そして厳格な資格認定手続きなどが、外国で訓練を受けた看護師が本来の専門職に就く際の障壁となっています。
さらに懸念されるのは、カナダに移住し、看護職に就くことを希望する看護師の84%が、パキスタン、インド、フィリピンなどのアジア出身者であることです。しかし、アジア出身の看護師は、欧州、米国、カリブ海地域などから来た看護師と比べ、専門分野での就職により大きな困難を抱えており、就職に成功する割合も低いとされています。
統計によると、2025年には医師、看護師、その他の医療従事者を含む医療分野全体で、6万7,900件の求人が埋まらないままとなりました。これは、カナダ国内の全求人の13%に相当します。
専門家やアナリストは、この状況に強い懸念を示し、カナダ政府の政策に疑問を呈しています。数十万人の移民を受け入れているにもかかわらず、カナダは彼らの専門的な能力を十分に活用できず、病院における看護師不足の解消にも失敗していると指摘しています。こうした危機に対処するため、複雑な移民制度の簡素化や、専門資格を審査・認定する行政手続きの改善に向けた早急な改革が必要だとしています。