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2050年までに世界の摂食障害患者数が増加する見通し
世界の摂食障害患者数は今後数十年間で大幅に増加し、2050年までに約2,180万人に達する可能性がある。
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- 公開
- 2026/11/07 19:48

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世界の摂食障害患者数は今後数十年間で大幅に増加し、2050年までに約2,180万人に達する可能性がある。

世界の摂食障害患者数は今後数十年間で大幅に増加し、2050年までに約2,180万人に達する可能性がある。
米国の医学誌『JAMA Psychiatry(JAMAサイキアトリー)』に掲載された研究によると、2023年には世界で約1,810万人が、神経性やせ症(拒食症)と神経性過食症(過食症)の2つの摂食障害を患っていた。この数字は1990年と比較して約71%増加している。
研究によると、現在の傾向が続けば、これら2つの疾患の患者数は2050年までに約2,180万人に増加する可能性がある。この予測は、各国の保健当局が将来必要となる治療や医療サービスを見積もり、適切な医療体制を整備するうえで役立つと考えられる。
神経性やせ症の患者は、通常、食事の摂取量を極端に制限し、体重が増えることに対して強い恐怖を抱く。一方、神経性過食症の患者は、過剰な量の食事を繰り返し摂取した後、体重増加を防ぐために嘔吐などの不健康な方法を取る。いずれの疾患も、身体と精神の健康に深刻な影響を及ぼす可能性がある。
研究者らは、204の国と地域のデータを分析した。調査には、世界の疾病負担(Global Burden of Disease)に関する研究、各種調査、発表済みの研究論文、死亡記録など、複数の情報源が活用された。
調査結果によると、2023年には神経性過食症の患者が約1,420万人に上り、神経性やせ症の患者は約390万人だった。この2つの疾患によって、健康に過ごせる期間が合計約380万年失われたと推計されている。この指標には、病気を抱えて生活した期間と、早期死亡によって失われた年数の両方が含まれる。
研究では、2つの疾患で患者の年齢層に違いがあることも明らかになった。神経性やせ症は15~19歳の青少年に多く見られた一方、神経性過食症は30歳以上の人々に多かった。
また、両疾患の患者の約70%を女性が占めていた。
地域別では、オーストラリア、ニュージーランド、西ヨーロッパで有病率が最も高かった。一方、東アジアと南アジアでは、1990年以降、これらの疾患の有病率が大幅に上昇した。
研究者らによると、地域ごとの有病率の違いは、医療体制を計画するうえで重要な要素となる。ただし、こうした違いには、利用可能なデータの量も影響している可能性がある。一部の国では、調査や専門医療施設が不足しているため、症状が見過ごされている人や、診断・治療を受けられない人を含め、実際の患者数を把握することが難しい。
研究では、2050年までに患者数が2,180万人に達するという予測は、将来の人口増加と現在の疾病傾向に関する仮定に基づく推計であると強調している。
また、今回の研究対象は神経性やせ症と神経性過食症の2つに限られている。そのため、この結果はすべての摂食障害の実態や、将来的に必要となる治療・医療サービス全体の需要を反映したものではないとしている。