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アラブ系政党の躍進を受け、ネタニヤフ首相が選挙不正を主張
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、率いる与党連合が議会選挙で明確な過半数を確保できなかったことを受け、アラブ系政党が大規模な選挙不正を行い、選挙結果を「盗んだ」と非難している。
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- 2026/10/28 19:29

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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、率いる与党連合が議会選挙で明確な過半数を確保できなかったことを受け、アラブ系政党が大規模な選挙不正を行い、選挙結果を「盗んだ」と非難している。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、率いる与党連合が議会選挙で明確な過半数を確保できなかったことを受け、アラブ系政党が大規模な選挙不正を行い、選挙結果を「盗んだ」と非難している。
ネタニヤフ首相率いるリクードは、アラブ系住民が多数を占める地域での有権者買収、選挙関係者への脅迫、偽の身元情報を使った投票、違法なソフトウェアによる有権者動員などがあったと主張している。同党は、警察、イスラエルの国内情報機関シンベト、中央選挙委員会に対し、直ちに調査を開始するよう求めている。
『タイムズ・オブ・イスラエル』と『エルサレム・ポスト』が10月28日に報じたところによると、リクードは水曜日、アラブ系政党が組織的な選挙上の不正を通じて結果に影響を与えようとしたとする声明を発表した。ネタニヤフ首相も、この声明を自身のX(旧ツイッター)公式アカウントで共有した。
しかし、イスラエルの選挙当局は、全国規模または組織的な不正があったことを確認していない。当局は、寄せられた申し立てについて、所定の手続きに従って審査しているとしている。
リクードは声明の中で、アラブ系政党がテロを支持し、イスラエルのユダヤ人国家としての地位を損なおうとしているとも非難した。これに対し、アラブ系政党は一連の主張を否定し、ネタニヤフ首相の発言はアラブ系有権者の選挙参加を抑えようとするものだと批判している。
リクードは、選挙不正を示すとする数百件の証言や資料を、警察、シンベト、中央選挙委員会に提出していると説明している。
同党は、アラブ系住民が多数を占める複数の投票所で重大な不正が見つかったと主張している。声明によると、有権者に影響を与える目的で、現金やアラブ系政党ラアムの投票用紙が入った封筒が多数見つかったという。
そのほか、投票所職員への脅迫や暴力、複数人が一つの投票ブースに入る行為、二重の身元情報を使った投票、有権者数と投票用紙の入った封筒の数の不一致、選挙運動における禁止ソフトウェアの使用なども疑惑として挙げられている。
リクードは、すべての申し立てについて全面的な調査を行い、責任者を法律に基づいて処罰するよう求めている。同党は、こうした疑惑が選挙結果の信頼性と、イスラエル国民の投票権を深刻に損なったと主張している。
選挙不正をめぐる疑惑が広がる中、イスラエル警察は10月27日、南部ネゲブ地方で有権者を買収しようとした疑いで3人を逮捕した。
警察によると、容疑者らはアラブ系政党ラアムへの投票を確保するため、有権者に金銭を配ろうとしていた疑いがある。容疑者らは、ベドウィン系住民が暮らすセゲブ・シャロームとアララの出身と報じられている。
警察は、容疑者らの自宅などを捜索した結果、数千シェケルの現金が入った封筒や選挙関連の投票用紙を発見したと説明した。事件の捜査は、警察の専門捜査部門に引き継がれた。
ただし、特定の有権者買収容疑で3人が逮捕されたことだけで、全国規模の組織的な選挙不正があったことや、すべてのアラブ系政党が関与したことが証明されるわけではない。容疑については、現在も捜査が続いている。
アラブ系政党ラアムは、自党の支持者に関する疑惑を否定し、今回の逮捕は政治的動機に基づくものだと批判している。
『エルサレム・ポスト』によると、ラアムは、逮捕された人々の行為について違法性が確認されたわけではないと主張している。同党は、今回の逮捕はアラブ系住民の投票をためらわせ、選挙への参加を減らすことを目的としていると訴えている。
ラアムの党首マンスール・アッバス氏も、アラブ系有権者の増加を脅威として描くネタニヤフ首相の姿勢を批判した。アッバス氏によれば、ネタニヤフ首相はアラブ系有権者への不安をあおることで、右派支持者を動員しようとしているという。
アラブ系の政治指導者らは、ネタニヤフ首相の選挙運動中の発言を扇動的だと批判し、アラブ系市民には選挙に参加する法的・民主的な権利があると強調している。
イスラエル中央選挙委員会は水曜日、リクードから選挙上の不正に関する申し立てを受け取り、審査を進めていると明らかにした。
『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、委員会は、選挙期間中には毎回、透明性を確保するための監視体制を稼働させ、各政党から寄せられる苦情や選挙結果への異議申し立てを検討していると説明した。
委員会は、リクードからの申し立ても通常の手続きに従って扱っていると明らかにした。
10月25日には、選挙当局が各政党に対し、不審な投票所や不正の可能性について、具体的な情報を提出できると通知していた。一方、それ以前には、中央選挙委員会の関係者がイスラエルのチャンネル12に対し、広範囲にわたる選挙不正があったとの主張を否定していた。
リクードによる不正疑惑の表明は、10月27日の選挙の暫定結果で、ネタニヤフ首相の連合が政権樹立に必要な過半数に届かない見通しとなる中で行われた。
水曜日に示された暫定的な議席配分によると、ネタニヤフ首相を支持する右派・宗教政党の陣営は53議席、元軍参謀総長ガディ・アイゼンコット氏が率いる野党陣営は48議席を獲得する見通しとなっている。また、アラブ系政党は合計19議席を獲得する可能性がある。
イスラエルの国会に当たる120議席のクネセトで政権を樹立するには、少なくとも61議席が必要となる。
この暫定結果に基づけば、ネタニヤフ陣営は過半数まで8議席足りず、アラブ系政党が次期政権の形成を左右する重要な立場に立つ可能性がある。
アラブ系政党が19議席を獲得する可能性は、異例の選挙上の成果と受け止められている。ただし、特別投票の集計が完了するまでは、最終的な議席配分が変わる可能性もある。
イスラエルのメディアによると、ネタニヤフ首相の陣営は選挙前から、アラブ系住民が多数を占める地域の投票所を監視し、選挙結果に異議を申し立てる準備を進めていたという。
『タイムズ・オブ・イスラエル』はチャンネル12の報道を引用し、リクードの一部関係者が、特にネタニヤフ陣営が明確な勝利を収められなかった場合に備え、投票日より前から結果への異議申し立てを検討していたと伝えた。
一方、アラブ系政党は、自らの議席増加はアラブ系市民の政治参加が拡大したことを反映していると主張し、その成果を違法なものとして扱おうとする動きは不当だと訴えている。
選挙後、ネタニヤフ陣営による不正の主張、警察の捜査、中央選挙委員会による審査が重要な焦点となっている。
しかし、イスラエルの議会選挙が組織的な不正によって盗まれたと結論づけた権限ある機関は、現時点では存在しない。
同時に、ネタニヤフ首相と野党の双方が、次期政権を樹立するために十分な政治的支持を確保するという課題に直面している。
今後数日間に行われる特別投票の集計、選挙への異議申し立てに対する判断、各政党間の連立交渉が、イスラエルの今後の政治情勢を左右することになる。