Politics
フーシ派、サウジアラビアへの攻撃停止と引き換えに510億ドルとイエメン統治勢力としての正式承認を要求
イエメンの武装組織フーシ派は、サウジアラビアに対する攻撃を停止する条件として、510億ドルの賠償金と、イエメンの統治勢力としての正式な承認を求める提案を行ったと報じられている。
- Reading time
- 3 分で読めます
- 公開
- 2026/11/06 20:20

Politics
イエメンの武装組織フーシ派は、サウジアラビアに対する攻撃を停止する条件として、510億ドルの賠償金と、イエメンの統治勢力としての正式な承認を求める提案を行ったと報じられている。

イエメンの武装組織フーシ派は、サウジアラビアに対する攻撃を停止する条件として、510億ドルの賠償金と、イエメンの統治勢力としての正式な承認を求める提案を行ったと報じられている。
交渉に詳しい関係者の話として米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が伝えたところによると、サウジアラビアは攻撃を停止させるため、どのような合意が可能かを探る目的でフーシ派に接触していた。この接触は、フーシ派が紅海でサウジアラビアの石油タンカーを攻撃し、バブ・エル・マンデブ海峡付近の戦略的に重要な地域を掌握した後に行われた。
報道によると、フーシ派は510億ドルの要求について、サウジアラビアによる空爆や長期にわたる封鎖で生じた損害への補償だと説明した。その後、さまざまな金銭的要求も示されたが、紛争を終結させるには、サウジアラビアが数百億ドル規模の資金を支払う必要があるというのが、フーシ派の基本的な立場だった。
報道によると、今年の夏には戦闘が再び激化し、フーシ派はサウジアラビアの石油施設や空港を攻撃するとともに、イエメン国内の戦略的に重要な地域をさらに掌握した。同組織は現在、国際的に承認されたイエメン政府の拠点であるアデンから約50マイル(約80キロ)の地点まで進出している。
これは、2015年以来、フーシ派がアデンに最も接近した事例とされている。
武力紛争の発生状況を監視する団体「武力紛争位置・事象データプロジェクト(ACLED)」の上級分析官によると、フーシ派は10月、ほぼ毎日のようにサウジアラビアへの攻撃を実施し、民間空港やサウジアラムコの関連施設を標的にした。同団体によれば、最近の数日間だけでも、サウジアラビア国内で26件の攻撃事案が報告されている。
一方、イエメンのシャブワ県では、フーシ派による攻撃で少なくとも75人が死亡し、200人以上が負傷した。報道によると、これは内戦が再び激化して以降、最も多くの犠牲者を出した事件となった。
『ウォール・ストリート・ジャーナル』の取材に応じた専門家らは、フーシ派に対抗するために地上部隊を追加派遣することは、サウジアラビアにとって難しい判断になると指摘した。サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、戦場でさらなる進展がない限り、本格的な交渉に応じることを望んでいないとされる。しかし、追加の軍事作戦には、人的損失や国内の反発を招くリスクもある。
専門家らによると、フーシ派が地上で強固な立場を維持し、サウジアラビアの民間施設やエネルギー関連施設への攻撃を続ければ、投資家の信頼を損なう可能性がある。
また、米国の軍事専門家は、サウジアラビアがイラン、イラクの民兵組織、フーシ派からの潜在的な脅威に対抗するため、パトリオット・ミサイル防衛システムをはじめとする各種防空装備の運用を余儀なくされていると指摘した。